12月17日(土)にPTA主催の第16回人間探究講座が開催されました。
講師にお招きした先生は、ジャーナリストで”戦場カメラマン”として著名な渡部陽一さんです。
講演会の会場は、食堂に講師の渡部陽一さんをお招きし、生徒会役員生徒とPTA役員の皆さんが対面で聴講し、同時に各教室の生徒たちにTVモニターを通じて配信されました。
冒頭に、PTA会長の板橋様および加藤校長先生からの挨拶、PTA実行委員の内川様からの講師紹介が行われた後、4分弱の紹介動画視聴を行い、講師の渡部陽一さんの登場となりました。
渡部さんは、『戦場の現場から祈りを捧ぐ』と題して、「世界中の戦場で出会ってきた子どもたちの声」をあの独特の語り口調で熱く、お話してくださいました。
ご講演内容は以下の3つの柱から構成されていました。
1.どうして、戦場のカメラマンという職業についたのか、その最初のきっかけ。
2.「世界中の戦場で出会ってきた子どもたち、特に戦いによって破壊された学校で学んでいこうとしていた一人の14歳の中学生の女の子(※マララ・ユスフザイさん)の戦場からのメッセージ。助かるはずの命が当たり前のように奪われていく、戦場の病院・医療の現場。そして 現在連日ニュースで目にしているウクライナ戦争について、つい2ヶ月ほど前の月まで渡部さん自身もウクライナの前線で取材を続けてきた一番新しいウクライナの現状やその背景、これからのウクライナ戦争の展開。」といったことを、写真を通じて具体的にご紹介。
3.質疑・応答
1・2の2つの柱を踏まえて、渡部さんから生徒たちへの熱いメッセージとして「やりたいことをどんどんやってみよう」ということばをいただきました。それが世界とつながるためのOne Step、入口となる。好きなことを継続していく力は、不動のしみ込んだ力が、自信となってつながってくるので、その道を究めていくこと、これは自分自身の中に、もう一人の新しい自分の力というものに、気づくことができる。自分だけのワクワク、ドキドキできる入口。世界はもうすでにオープンマインドで重なっている。世界の方々が待っているので、自分からどんどん、好きなことを、肩の力を抜いて、オープンに出してみてください、とお話されました。「やりたいことをどんどんやってみよう」これが、戦場カメラマンが、皆さんにお伝えしたかったメッセージです、と。
講演終了後は、会場の食堂を出て、生徒たちの待つ教室の前をすべて巡回し、直接お顔を見せて手を振ったり、お声をかけたりしてくださいました。
終始、真に迫るお話をいただき、生徒たちはそれぞれに刺激を受け、とても貴重な時間を過ごすことができました。
渡部陽一さん、誠にありがとうございました。
また、貴重な機会の設営にご尽力賜りましたPTA役員の皆様、大変お世話になりました。